Firefoxのカラマネに関するパラメータについて
掲載日:平成24年07月24日
更新日:平成25年11月27日
カラマネに関して有益な情報を見つけました。
やんま まのblog(仮)と言うブログ内、Webブラウザのカラーマネジメント対応まとめ(12月24日更新)
その中に、FirefoxのICC V4対応方法(Ver8以降)と言う記述がありましたので、これを含めFirefoxのカラマネ関連のパラメータについて拙宅の設定を見直しました。
大変高度で有意義な情報を有難うございます。
【追記・修正】2013.11.27
「gfx.color_management.mode」について、誤った記述をしていましたのでお詫び致します。
そして内容を再調査し加筆修正しました。
なおこの記事は、WindowsOSの環境について記述しています。
また、「カラーマネジメント有効範囲の設定」について、この設定でカラマネの有効範囲外となった画像は実際にどうなったか、残念ながら情報は見つかりませんでした。
そこで、拙宅で検証しその結果を添えました。しかしすべての条件に当てはまるかどうか不明ですので、
あくまでも参考データとしてお考え頂きたく思います。
また、Firefoxのバージョンは現在、25.0.1となっていますが、頻繁にアップグレードされる中で、状況の変化が有るかも知れません。
田尾様
コメントを頂き有難うございました。
これからも何なりと、ご指摘頂きましたら大変有難く思います。
1.現在のカラーマネージメントとブラウザの設定が正しいかの確認
この記事の真偽について、ご覧頂いている方々が確認出来る様にしました。
■カラマネの環境設定が正しいかどうかの判定
No.1と2が同じ色になっていればカラマネの環境設定が正しい。
現在このブログを見ているブラウザ(WEB閲覧ソフト)もカラーマネージメントに対応していると判断出来ます。
出来ればこの2つの画像をご自分のPCにコピーし、Photo ShopやDPPなどカラーマネージメント対応のソフトでも、WEBで見た時と同じ見え方がするか確認すると良いと思います。
■使用しているWEB閲覧ソフトが色域情報の無い画像をどう扱うか
No.3がNo.1、2と同じ色の場合、今この記事を見ている閲覧ソフトはsRGBと見なしてる。
No.4がNo.1、2と同じ色の場合、今この記事を見ている閲覧ソフトはAdobeRGBと見なしている。
整ったカラーマネージメント環境下でも、画像を正確に見る事の出来る条件がもう一つ有ります。
それは画像の中に組み込まれた、タグ情報が存在する事です。
しかしWEB上にはタグの無い画像がかなり存在しています。
タグの無い画像をどの様に扱うかは、WEB閲覧ソフト(ブラウザ)によって異なっています。
(設定可能なソフトも有ります)
この事を理解していると、WEB上の写真を複数の人が、より正確な認識をする手助けとなるのではないでしょうか。
No. 1 2 3 4




上の画像のタグ情報の有無と色空間
1.タグ情報有り、sRGB
2.タグ情報有り、AdobeRGB
3.タグ情報無し、sRGB
4.タグ情報無し、AdobeRGB
*この記事では、画像データに存在するメタ情報を、「タグ情報」と言う名称に統一しています。
*この画像は、当ブログ内「ここ」を再利用しました。
*この画像は色域を超えない様、sRGB環境下で作成しています。
2.Fierfoxのカラーマネージメントに関するパラメータ設定
Firefox を起動した画面のアドレスバー(URLを入力する所)にabout:configと入力。
「動作保障対象外になります!」のメッセージBOX内、「最新の注意を払って使用する」をクリック。
パラメータの一覧表示画面で検索欄に「gfx」と入力すると該当する項目に絞られます。
修正したい行をダブルクリックして以下のパラメータ値を設定します。
1)gfx.color_management.mode・・・・・・・・・・1
2)gfx.color_management.display_profile・・・・・(空白)
3)gfx.color_management.rendering_intent・・・・0
4)gfx.color_management.enablev4・・・・・・・・true
*注意 Firefox 2012年7月20日時点のバージョンについての記述です。
値は当ブログ管理人の設定値です。
*蛇足ですが自分へのメモ -Mozilla Thunderbirdのカラーマネージメント-
右上 メニュー(「三」の様なマーク)->オプション->オプション->詳細->設定エディタ
で同様のカラーマネージメント設定が可能。
1)gfx.color_management.mode
カラーマネジメント有効範囲の設定(Ver3.5以降)
Firefoxは、この項目で画像の扱いを以下の様に設定出来ます。
拙宅の検証結果も併せて記述しました。
0:無効 (Firefox 3.のデフォルト値)
タグ情報の値を無視する。
Firefox 3.を再現するためと思われ、通常は選択しない設定。
◇拙宅の検証結果◇ タグ情報に関わらず全ての画像について
・AdobeRGB環境の場合
全ての画像がAdobeRGBとして扱われている様です。
結果、タグ情報の有無に関わらずすべてのAdobeRGBは正常。全てのsRGB画像は派手。
・sRGB環境の場合
全ての画像がsRGBとして扱われている様です。
結果、タグ情報の有無に関わらずすべてのsRGBは正常。全てのAdobeRGB画像は地味。
1:すべてで有効
タグ付けされた画像はカラマネを行う。
タグ情報が存在する場合は、どちらの色空間であっても正しい表示がされる。
タグ付けさていない画像はsRGBとして扱う。
◇拙宅の検証結果◇ タグ付けさていない画像
・AdobeRGB環境の場合
元画像がsRGBの場合正確ですが、AdobeRGBの場合は地味に見えます。
・sRGB環境の場合
AdobeRGB環境と同じ
2:タグ付けされた画像だけ有効(Firefox 3.5.のデフォルト値)
タグ情報が存在する場合は、どちらの色空間であっても正しい表示がされる。
タグが付加されていない画像は「0」の設定と同じ扱いと想像します。
◇拙宅の検証結果◇ タグ付けさていない画像
・AdobeRGB環境の場合
sRGBの画像が派手。AdobeRGB画像は正常。
画像をAdobeRGBと見なしている様です。
・sRGB環境の場合
sRGBの画像は正常。AdobeRGB画像は地味。
画像をsRGBと見なしている様です。
我々がWEB上で目にするJPEG画像の標準的な色空間とタグ情報は、次の状態が存在します。
・sRGBで編集・変換された画像で、タグ情報が存在する
・sRGBで編集・変換された画像で、タグ情報が存在しない
・AdobeRGBで編集・変換された画像で、タグ情報が存在する
・AdobeRGBで編集・変換された画像で、タグ情報が存在しない
*他の規格の色空間も存在しますが、それらは例外としています。
WEBへ画像をアップロードする場合、色空間をsRGBとする事が作法となっていますので、この項目の値を
「1:すべてで有効」とすれば大半は問題ないのですが、MacOSや印刷業界はAdobeRGBが
デフォルトの様です。作品としての写真をテーマにしているサイトを調べて見ると、AdobeRGBの画像が
意外と多い様に感じました。
また、価格.comやamebaブログなどは画像のUpLoadの段階でタグ情報を削除している様です。
タグ情報の無い画像は、カラーマネージメントされた環境であっても、どちらの色空間で編集されたものか
判断出来ません。そしてブラウザ(WEB閲覧ソフト)はそれぞれに、この画像の扱いが異なります。
*拙宅の検証結果について(私見)
上記結果からカラマネが有効とならない場合、PCのカラーマネージメントが、
AdobeRGB環境の場合はAdobeRGB、sRGB環境の場合はsRGBとして画像を扱う。
と、あくまで私見ですが結論したいと思います。
(PC環境の何処を見て、どのプロファイルを適用しているかは知りません)
異なるPC環では見え方が異なるのはおかしいと思えるかも知れませんが、これなら
ブラウザの仕様として整合性が取れていると思います。
ブラウザが悪いのでは無く、タグ情報を消している事に起因した問題である事を付け加えておきます。
「1」と「2」の選択を、PC環境に応じて使用者に委ねる様にしたのは正解だと思います。
「2」は拙宅環境のAdobeRGB設定PCとsRGB設定PC共、Safariと同じ結果となりました。
(モニタキャリブレーションの白色点の値が異なっているためか、微妙な相違を感じますが)
筆者の推奨値は「1」と思います。
sRGB環境の場合
「1」も「2」も同じ。
AdobeRGB環境の場合
大半の画像がsRGBである事。
タグ無しAdobeRGB画像は地味に見えるのが難点だが、Safariと併用する。
ただしAdobeRGBが多く、タグ情報が消されるサイトの場合は「2」。
*検証した環境は以下の通りです。
Firefox:Ver25.0.1 Safari:5.1.7
AdobeRGB環境
PC:Windows7 Pro SP1 64Bit モニタ:EIZO ColorEdge CG222W
モニタキャリブレーション:i1Display Pro + ColorNavigator6
sRGB環境
PC:Windows Vista Home 32Bit モニタ:EIZO FrexScan S1931-SE
モニタキャリブレーション:i1Display Pro + i1Profiler
*sRGB環境で「AdobeRGB画像が正常に見える」とはモニタの色域範囲内での結果です。
2)gfx.color_management.display_profile
OSの設定より優先してモニタのプロファイルを適用したい場合は、値にプロファイルの存在するパスを
指定する。通常は入れない。
iccプロファイルの無い画像に対してはこれが無効となり、微妙に色が異なって見えます。
AdobeRGB環境ではAdobe RGB(1998)のプロファイルを適用しているのでは無いかと推測します。
例)/Windows/System32/spool/drivers/color/xxx.icm
xxx.icmはモニターキャリブレーションツールで作成したプロファイル名。(デフォルトの保存場所)
UNIX形式のパス指定で動作したが、Windows形式の記述も可の様だ。
ドライブ名はOSと同じであるとし、絶対パスで指定している。
3)gfx.color_management.rendering_intent
レンダリングインテント(色空間変換の方法)の指定。通常は0(デフォルト)
0=Perceptual(知覚的)、
1=Relative Colorimetric(相対的)、
2=Saturation(彩度)、
3=Absolute Colorimetric(絶対的)
*2013.12.2 「通常は1」としていましたが、「0」に変更しました。
画像の色空間から、モニタが表示可能な色域にマッピングする方法を指定する事の様です。
プリンタにも同様の項目がありますのでそれから判断すると、
0=(知覚的)は、全体の色域をバランス良く変換する。
1=(相対的)は、出来るかぎり元の画像の色を再現する様にする。色域外の領域は急速に圧縮する。
その他の値は不明です。
画像がAdobeRGBでモニタがsRGB環境の場合に効果が出るが、そうでない場合は「0」も「1」も
変わりが無いのではと思います。
4)gfx.color_management.enablev4
ICCプロファイルのVer4に対応させる場合は、trueとする。(Ver8以降)
キャリブレーションツールで作成したモニター用のプロファイルは、「ICC Ver4」の可能性が有ります。
色の管理-モニタのデバイスに対して、このプロファイルを設定した場合は、
この値を「true」とする必要が有ります。
なお、AdobeRGB1998の標準プロファイルは「ICC Ver2」です。
ICC Ver4に対応したかどうかは下で確認
Is your system ICC Version 4 ready?をFirefox上で空が全部青になっている事を確認した。
この設定をする事でFirefoxがICC V4の画像も正しく表現出来る事は大変意義のある事です。
それは、キャリブレーションソフトで作成したモニタ用ICCプロファイルが、ICC V4であっても
Firefoxがそのプロファイルを有効に利用出来る事を意味します。
◆キャリブレーションソフトが作成するICCプロファイルのバージョン
ColorNavigatorはOSがWindows vista以降の場合、作成されるモニタ用プロファイルは
ICC V4で作成される。*ColorNavigatorをXP互換にすればICC V2となる。
Xp以前のOSはICC V2となる。(ColorNavigator Ver5での確認)
i1Profilerの場合はデフォルトがV4、指定を変えるとV2となる。
検証に使用した記事:カラーマネージメントについて(当ブログ内)
タグ情報の内容確認ソフト:JpegAnalyzer Plus
参考にさせて頂きました記事
MozillaLinks日本語版(2008.09.14)
MOZILLA DEVELOPER NETWORK
やんま まのblog(仮) Webブラウザのカラーマネジメント対応まとめ(12月24日更新)
ZFS free space
Kent Shiraishi Photo Studio:「色」を極める
*下は筆者用記録資料です。(クリックすると別画面に拡大表示します)
筆者が見えている色を、正確に伝えるのは非常に難しいです。

Firefox を起動した画面のアドレスバー(URLを入力する所)にabout:configと入力。
「動作保障対象外になります!」のメッセージBOX内、「最新の注意を払って使用する」をクリック。
パラメータの一覧表示画面で検索欄に「gfx」と入力すると該当する項目に絞られます。
修正したい行をダブルクリックして以下のパラメータ値を設定します。
1)gfx.color_management.mode・・・・・・・・・・1
2)gfx.color_management.display_profile・・・・・(空白)
3)gfx.color_management.rendering_intent・・・・0
4)gfx.color_management.enablev4・・・・・・・・true
*注意 Firefox 2012年7月20日時点のバージョンについての記述です。
値は当ブログ管理人の設定値です。
*蛇足ですが自分へのメモ -Mozilla Thunderbirdのカラーマネージメント-
右上 メニュー(「三」の様なマーク)->オプション->オプション->詳細->設定エディタ
で同様のカラーマネージメント設定が可能。
1)gfx.color_management.mode
カラーマネジメント有効範囲の設定(Ver3.5以降)
Firefoxは、この項目で画像の扱いを以下の様に設定出来ます。
拙宅の検証結果も併せて記述しました。
0:無効 (Firefox 3.のデフォルト値)
タグ情報の値を無視する。
Firefox 3.を再現するためと思われ、通常は選択しない設定。
◇拙宅の検証結果◇ タグ情報に関わらず全ての画像について
・AdobeRGB環境の場合
全ての画像がAdobeRGBとして扱われている様です。
結果、タグ情報の有無に関わらずすべてのAdobeRGBは正常。全てのsRGB画像は派手。
・sRGB環境の場合
全ての画像がsRGBとして扱われている様です。
結果、タグ情報の有無に関わらずすべてのsRGBは正常。全てのAdobeRGB画像は地味。
1:すべてで有効
タグ付けされた画像はカラマネを行う。
タグ情報が存在する場合は、どちらの色空間であっても正しい表示がされる。
タグ付けさていない画像はsRGBとして扱う。
◇拙宅の検証結果◇ タグ付けさていない画像
・AdobeRGB環境の場合
元画像がsRGBの場合正確ですが、AdobeRGBの場合は地味に見えます。
・sRGB環境の場合
AdobeRGB環境と同じ
2:タグ付けされた画像だけ有効(Firefox 3.5.のデフォルト値)
タグ情報が存在する場合は、どちらの色空間であっても正しい表示がされる。
タグが付加されていない画像は「0」の設定と同じ扱いと想像します。
◇拙宅の検証結果◇ タグ付けさていない画像
・AdobeRGB環境の場合
sRGBの画像が派手。AdobeRGB画像は正常。
画像をAdobeRGBと見なしている様です。
・sRGB環境の場合
sRGBの画像は正常。AdobeRGB画像は地味。
画像をsRGBと見なしている様です。
我々がWEB上で目にするJPEG画像の標準的な色空間とタグ情報は、次の状態が存在します。
・sRGBで編集・変換された画像で、タグ情報が存在する
・sRGBで編集・変換された画像で、タグ情報が存在しない
・AdobeRGBで編集・変換された画像で、タグ情報が存在する
・AdobeRGBで編集・変換された画像で、タグ情報が存在しない
*他の規格の色空間も存在しますが、それらは例外としています。
WEBへ画像をアップロードする場合、色空間をsRGBとする事が作法となっていますので、この項目の値を
「1:すべてで有効」とすれば大半は問題ないのですが、MacOSや印刷業界はAdobeRGBが
デフォルトの様です。作品としての写真をテーマにしているサイトを調べて見ると、AdobeRGBの画像が
意外と多い様に感じました。
また、価格.comやamebaブログなどは画像のUpLoadの段階でタグ情報を削除している様です。
タグ情報の無い画像は、カラーマネージメントされた環境であっても、どちらの色空間で編集されたものか
判断出来ません。そしてブラウザ(WEB閲覧ソフト)はそれぞれに、この画像の扱いが異なります。
*拙宅の検証結果について(私見)
上記結果からカラマネが有効とならない場合、PCのカラーマネージメントが、
AdobeRGB環境の場合はAdobeRGB、sRGB環境の場合はsRGBとして画像を扱う。
と、あくまで私見ですが結論したいと思います。
(PC環境の何処を見て、どのプロファイルを適用しているかは知りません)
異なるPC環では見え方が異なるのはおかしいと思えるかも知れませんが、これなら
ブラウザの仕様として整合性が取れていると思います。
ブラウザが悪いのでは無く、タグ情報を消している事に起因した問題である事を付け加えておきます。
「1」と「2」の選択を、PC環境に応じて使用者に委ねる様にしたのは正解だと思います。
「2」は拙宅環境のAdobeRGB設定PCとsRGB設定PC共、Safariと同じ結果となりました。
(モニタキャリブレーションの白色点の値が異なっているためか、微妙な相違を感じますが)
筆者の推奨値は「1」と思います。
sRGB環境の場合
「1」も「2」も同じ。
AdobeRGB環境の場合
大半の画像がsRGBである事。
タグ無しAdobeRGB画像は地味に見えるのが難点だが、Safariと併用する。
ただしAdobeRGBが多く、タグ情報が消されるサイトの場合は「2」。
*検証した環境は以下の通りです。
Firefox:Ver25.0.1 Safari:5.1.7
AdobeRGB環境
PC:Windows7 Pro SP1 64Bit モニタ:EIZO ColorEdge CG222W
モニタキャリブレーション:i1Display Pro + ColorNavigator6
sRGB環境
PC:Windows Vista Home 32Bit モニタ:EIZO FrexScan S1931-SE
モニタキャリブレーション:i1Display Pro + i1Profiler
*sRGB環境で「AdobeRGB画像が正常に見える」とはモニタの色域範囲内での結果です。
2)gfx.color_management.display_profile
OSの設定より優先してモニタのプロファイルを適用したい場合は、値にプロファイルの存在するパスを
指定する。通常は入れない。
iccプロファイルの無い画像に対してはこれが無効となり、微妙に色が異なって見えます。
AdobeRGB環境ではAdobe RGB(1998)のプロファイルを適用しているのでは無いかと推測します。
例)/Windows/System32/spool/drivers/color/xxx.icm
xxx.icmはモニターキャリブレーションツールで作成したプロファイル名。(デフォルトの保存場所)
UNIX形式のパス指定で動作したが、Windows形式の記述も可の様だ。
ドライブ名はOSと同じであるとし、絶対パスで指定している。
3)gfx.color_management.rendering_intent
レンダリングインテント(色空間変換の方法)の指定。通常は0(デフォルト)
0=Perceptual(知覚的)、
1=Relative Colorimetric(相対的)、
2=Saturation(彩度)、
3=Absolute Colorimetric(絶対的)
*2013.12.2 「通常は1」としていましたが、「0」に変更しました。
画像の色空間から、モニタが表示可能な色域にマッピングする方法を指定する事の様です。
プリンタにも同様の項目がありますのでそれから判断すると、
0=(知覚的)は、全体の色域をバランス良く変換する。
1=(相対的)は、出来るかぎり元の画像の色を再現する様にする。色域外の領域は急速に圧縮する。
その他の値は不明です。
画像がAdobeRGBでモニタがsRGB環境の場合に効果が出るが、そうでない場合は「0」も「1」も
変わりが無いのではと思います。
4)gfx.color_management.enablev4
ICCプロファイルのVer4に対応させる場合は、trueとする。(Ver8以降)
キャリブレーションツールで作成したモニター用のプロファイルは、「ICC Ver4」の可能性が有ります。
色の管理-モニタのデバイスに対して、このプロファイルを設定した場合は、
この値を「true」とする必要が有ります。
なお、AdobeRGB1998の標準プロファイルは「ICC Ver2」です。
ICC Ver4に対応したかどうかは下で確認
Is your system ICC Version 4 ready?をFirefox上で空が全部青になっている事を確認した。
この設定をする事でFirefoxがICC V4の画像も正しく表現出来る事は大変意義のある事です。
それは、キャリブレーションソフトで作成したモニタ用ICCプロファイルが、ICC V4であっても
Firefoxがそのプロファイルを有効に利用出来る事を意味します。
◆キャリブレーションソフトが作成するICCプロファイルのバージョン
ColorNavigatorはOSがWindows vista以降の場合、作成されるモニタ用プロファイルは
ICC V4で作成される。*ColorNavigatorをXP互換にすればICC V2となる。
Xp以前のOSはICC V2となる。(ColorNavigator Ver5での確認)
i1Profilerの場合はデフォルトがV4、指定を変えるとV2となる。
検証に使用した記事:カラーマネージメントについて(当ブログ内)
タグ情報の内容確認ソフト:JpegAnalyzer Plus
参考にさせて頂きました記事
MozillaLinks日本語版(2008.09.14)
MOZILLA DEVELOPER NETWORK
やんま まのblog(仮) Webブラウザのカラーマネジメント対応まとめ(12月24日更新)
ZFS free space
Kent Shiraishi Photo Studio:「色」を極める
*下は筆者用記録資料です。(クリックすると別画面に拡大表示します)
筆者が見えている色を、正確に伝えるのは非常に難しいです。

- 関連記事
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- Firefoxのカラマネに関するパラメータについて
- icc Profileの無い画像の見え方
- カラマネは正常かを確認する
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Posted on 2012/11/27 Tue. 22:46 [edit]
category: カラマネ
« 宮妻峡・水沢もみじ谷 | 香嵐渓の紅葉&小原四季桜 »
コメント
初めまして。
古い記事にコメントするのはどうかと思いましたが、
気になりましたので指摘しておきます。
1)gfx.color_management.mode
2:iccプロファイルが付加された画像はカラマネを行い、付加されていない画像はAdobeRGBとして扱う。
というのは誤りで、2を選択するとiccプロファイルの無い画像に対してカラーマネージメントしません。
PC環境によってはAdobeRGBを選択するのと同じ結果になるかもしれませんが、
結果はPC環境に依存しますので、そうならないPC環境もあります。
古い記事にコメントするのはどうかと思いましたが、
気になりましたので指摘しておきます。
1)gfx.color_management.mode
2:iccプロファイルが付加された画像はカラマネを行い、付加されていない画像はAdobeRGBとして扱う。
というのは誤りで、2を選択するとiccプロファイルの無い画像に対してカラーマネージメントしません。
PC環境によってはAdobeRGBを選択するのと同じ結果になるかもしれませんが、
結果はPC環境に依存しますので、そうならないPC環境もあります。
URL | 田尾 #-
2013/11/21 20:35 * edit *
田尾様
コメント有難うございました。
gfx.color_management.modeについて、ご指摘の通り
すべてのPC環境に当てはまる記述では有りませんでした。
再度調査、内容の修正をしながら当時のブログを書いた経緯を思い出しました。
当時、価格.comを良く利用していたのですが、ここは画像UP時メタ情報を削除していて、私の画像が意図した通りAdobeAGBで編集したイメージが伝わるのか。
また、他の人の画像もUpした人の意図が正確に伝わっているのか疑問に感じました。
メンバーには、WindowsOS、MacOS、sRGB環境、AdobeRGB環境まちまちで、時々色がおかしく感じる事もあり、Safariで見ると納得。と感じた事も有りました。
*メタ情報を消す事はファイルの容量を減らす事と、個人情報などを消す意義が有るので、仕方無いと考えています。
そこで、色々調べたのがこの記事です。
しかし、カラーマネージメントが無効となった画像の扱いが不明で、拙宅の環境で検証したのですが、汎用的な内容では有りませんでした。
殆ど訪問者の居ないブログですが、誤った内容で伝わる事の危険や混乱を考えると、ご指摘頂き本当に良かったと思います。
有難うございました。
コメント有難うございました。
gfx.color_management.modeについて、ご指摘の通り
すべてのPC環境に当てはまる記述では有りませんでした。
再度調査、内容の修正をしながら当時のブログを書いた経緯を思い出しました。
当時、価格.comを良く利用していたのですが、ここは画像UP時メタ情報を削除していて、私の画像が意図した通りAdobeAGBで編集したイメージが伝わるのか。
また、他の人の画像もUpした人の意図が正確に伝わっているのか疑問に感じました。
メンバーには、WindowsOS、MacOS、sRGB環境、AdobeRGB環境まちまちで、時々色がおかしく感じる事もあり、Safariで見ると納得。と感じた事も有りました。
*メタ情報を消す事はファイルの容量を減らす事と、個人情報などを消す意義が有るので、仕方無いと考えています。
そこで、色々調べたのがこの記事です。
しかし、カラーマネージメントが無効となった画像の扱いが不明で、拙宅の環境で検証したのですが、汎用的な内容では有りませんでした。
殆ど訪問者の居ないブログですが、誤った内容で伝わる事の危険や混乱を考えると、ご指摘頂き本当に良かったと思います。
有難うございました。
URL | グーとモコ #-
2013/11/24 16:53 * edit *
| h o m e |